Title”蔓に携ふ”つるにたずさう ”Ascen”

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第一室、第二室の宮絵師の描く彩色文様と截金のコラボ作品が終わると

截金作品に入ります。

 

沢山の截金作品が並びました。

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Title “満祭”まんさい ”Gala”

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韓国の瓦を使った作品

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これを創っていた時、とても辛く悲しいことがありました。

 

「神様助けて」

 

截金は祈りを込めて願いを込めて截金を施すもの。

苦しみを味わった時、初めて截金を施す本来の意味を体感した作品でした。

Title ”甲乙石神に托す”こうおつせきじんにたくす ”Pros and Cons of Living Life”

甲乙は人生山あり谷あり。石の神様に祈りを込めて托すという想いで創りました。

そのような事を会場で初めてお会いする方に説明しましたら、

「じぁこれいただくわ。」

嬉しかったです。ツイ第一声が「ヤッター!」と言ってしまいました。

大変なことがあり、そのような想いで創った作品が見知らぬ人のところへ行く。

作家としてこんな嬉しいことはない。その第一声のヤッター・・・・。

もっと他に発する言葉はないんかいと自分に言いたい。

会場で次々と作品が羽ばたいで行く。辛いことを経てより一層の感謝です。

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韓国のおしゃもじの蘇り

Title”宝ほう綴り”ほうほうつづり ”Flutter from The Clouds”

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私が截金を施さなければ、きっとそのまま捨てられていただろう端材。

Title “礼光”らいこう ”Lightening”

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牛を引く時に腰に巻く、韓国の農具。

Title ”白銀の揺”はくぎんのよう ”Swing”

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韓国のおぼん。会場ではガラスの天板を上に置き、盃を飾りました。

縁側や床で低机としてお酒を楽しんでもらいたい。そんな想いで創った作品です。

綺麗でしょう?

 

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金閣寺の台所の天井板に使われていた煤で黒い古材

Title”灯”ともしび ”Light”

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こちらも金閣寺の台所天井板。色が抜けているところは桟が入っていたところ。

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鶴の香合

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もうすぐ暖炉で燃やすところだったという彫刻家谷口信夫先生から譲り受けた欅材。

Title “輪界”りんかい ”A realm of ring”

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続々と続きます。

韓国の菓子皿。しかし截金を施していますのでお菓子は置けません。

陶物か小さな花器で楽しむ台座として蘇り。

Title ”栄華”えいか ”Blossom”

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モダンな柄で気に入っています。

Title ”海華”かいか ”Ocean Blossom”

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またまた韓国のおしゃもじの蘇り。

掛けて飾っても良し、陶物や小さな花器を置いても良し。

楽しみ方は色々です。唯一、もう食べ物を混ぜることはできません。

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こちら、彩色文様との小さなコラボ作品。

大工さんが使っていた墨壺の蘇り。

Title”再祭”さいさい ”Living it up”

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こちらも彫刻家谷口信夫先生からの材。彫刻を彫った後が面白い。

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搬入の際に雑然と並べられた作品達をパシャリ。

陶物はイイダコを吊る重石だったようです。

彩色と截金のコラボ作品。

祈りを込めて、願いを込めて完成させました。

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そして桃山時代の小鼓が入れられていたという箱。

朝顔が最初から描かれていました。既に描かれているものに

自身が截金を施すことは初めての試み。

沈黙との対話。截金を入れるところと、入れないところを考えて、

空間には水や風を感じさせ、白い花も飛ばしてみる。

そうして作品が完成しました。

大変緊張いたしました。

ふぅ。

Title”朝顔の水華” ”Morning Glory”

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そしてこちらも歴史ある骨董へ截金です。

裏に東大寺の焼き印が。桐箱には、

嘉永四辛亥年四月廿二日 天平古材 とあります。

Title “雲栄”うんえい ”Clouds of Heaven”

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そして最終章、

中庭を経て離れの部屋へと続きました。

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最終章へつづく