ふー。
こちらの作品、四月から創っております。
漸く完成の一歩手前まで辿り着きました。
息子が保育園待機の現実です。
一才六ヶ月の息子を抱えての制作活動の現実はこんなものです。
なかなか進みまへん。捗りまへん。

そんな折、百貨店での展覧会を企画して下さってる画商さまから
お電話を頂きました。

「2013年の12月に東京のいつものデパートの担当さまから
展覧会をして欲しいと言われたのでお願いします」

私は、

「申し訳ないのですが、出来ません。」

などの会話をしましたら、画商さまが少々腹を立てられて、

「作家がそんなことを言ってはいけない!(子育を理由)先方にはそのように伝えるが、
そんな日程をズラしてばかりいて二度と呼ばれないと思いなさい!」
と言われる始末。
実は2013年の四月に、と言われていたのも先送りにさせて頂いておりました。

こちらの画商様、私が結婚前からお世話になっております。
当初一番最初に言われましたのが、

「女流作家を抱えるのは嫌なんだよ」でした。

画商様とは私をテレビで見た神戸大丸の美術マネージャーの方から、
彼女の展覧会を、とご指示を受け私を探して下さったのが出会いです。

全員が全員では勿論ありませんが、女流作家というのは結婚や子供で
駄目になる確率が非常に高いのだそうです。
女流作家で活躍するのは未婚者かバツイチで、大体そうでない人は
駄目になる。

「意識してなくても作品に手が抜けるのだろうねぇ。」

当時は「は~」と言いながらボーと聞いておりました。
それが今自分はこの境地に立たされているのです。

私だって創りたい。展覧会を計画して頂いてますので日々非常に焦ります。
しかし焦っては創れません。滝にでも打たれてもいない小さな器の私も少々
ムッと致しまして、
「私も毎日一生懸命創っておりますが、なかなかできないのです。
待って頂けないのでしたら仕方ありません」と言い、雰囲気の悪い電話は終了。
かぁちゃんションボリ。もう全部首なんだ、イチから自分で売込みだな、と
ションボリの後のかぁちゃんの底力。

しかし画商様から電話がかかってきて、

「先方にお伝えしたら、是非安川さんにお願いしたいので、2014年秋まで
待ちますからその時にお願いしたい」
との内容でした。

路上に座ってギャラリーのアテを探したり、
したいギャラリーに通い続け断られ、
ボロクソの批評をされてきた経験がありますので、
待って頂けるというお返事には偉く感激いたしました。
有難いお話です。
四ヶ月もかけて漸く出来上がろうとするこの作品も、
その2014年秋の出品予定です。
皆様の前に作品がズラッと並べられる日までまだ少々先ではありますが、
ズラッと並べられる日が来るのか、かぁちゃんは冷や汗と暑い真夏に
青じろうなりそうな気持ちではありますが、
東京新宿伊勢丹に向かいます!
ここにそう書かして頂いて、逃げれないよう自分を追い込みましょう。
必死で創りますのでそれまで首なごうしてお待ちください。
伊勢丹の美術画廊さまにさえご挨拶に行くお時間も制作に励みますので、
行かれる方おられましたらよろしゅうお伝えくださいまし。
担当のワタリさま、ほんまおおきに有難う。

早く皆様に会いとうございます。
そして観て頂ける日が来ましたら、作品を
厳しい目でご批評ください。

写真のお作品、元々描こうとしてたお花の写真と偉くズレてしまいました。
珍しく殆ど植物がありません。
子育ての合間に創った作品がこのような出来でございます。
さてタイトルはいかに。

少々裏面も施してるうちにタイトルが降りてくるでしょう。

それではまた。