只今三メートルの納期一カ月を切っているさなか、
来年の祇をん 小西さんの個展案内用お葉書写真の撮影に向けて、
そちらの作品も同時進行です。
本当なら今年の10月にするはずだった個展を、
三メートルが入るから、と私の我儘で延期させて頂いておりました。
お怒りになることなく「是非頑張って」と言って頂いた小西さんからの提案は、
私の作品はお雛様の時期に合うからお雛様の前に二月はどうか?
という、心くすぐる提案です。
それに向けて一つお雛様の作品も創ってほしいとのこと。
截金を初めて15年、ずっと父のしている彩色と私の截金をコラボレーションしたい、
という思いを温めてきておりました。
今回の提案で是非お雛様を彩色してもらおう!
描いてもらいたいお雛様は、
ごじゃごじゃ入っている実家の客間の引き出しに突っ込まれている、
お雛様の色紙が一番に浮かびました。
父に話してみると、
ええお雛様あるわ~あの構図で描いてもらったらええわ。
私は、あら他にも良いのがあるのかとワクワク待っておりましたら、
父が持って来たのも同じ色紙のお雛様。
あのごじゃごじゃ入っている引き出しにそれがあるのを
よくぞ知ってたね。
えーもんの在処はなんとのう頭に入ってるものですね。
父の会社から旅立っていった職人さまは今までに80人を
越すようです。
同じ模写でも描いてもらう人で変わると思っておりますので、
その中でも私が描いてもらいたい方がおりました。
すると父も、あの方に描いてもらうと良いよ。
描きたいお雛様が一緒であれば、描いてもらいたい方も一緒。
気合うやん。
早速ご依頼して描いて頂きました。
素敵でしょう?!
本物の職人技は違います。
見ているだけでため息です。
ここに私がこれから截金を施すのです。
さあて、どんなお作品になりますやろか。
来年二月下旬にお披露目です。
お楽しみに。