ママ
まだかな~。
娘はいつもお利口に制作を待ってくれます。
よくダダこねないな、と感心致しますが、
5分起きに見に来ては、
「こっちゃん話しかけへんで」
言うて話しかけてきます。
ススケタ襖に菊の花。
父が私の小さかった頃に描いたのだそうです。
母が汚いから恥ずかしいので、新しい襖に変えると
いうのですが、
私はこのススケタ襖に咲く菊の花が大好きです。
しかもさすが日本画で、
構図が綺麗。
空間や構図は私の一生の課題です。
今や還暦過ぎても毎日熱い熱い情熱で、
日本全国を神社仏閣の復興に走りまわっている父は、
もう襖を張り替えても描いてくれないでしょう。
大切な襖は、甥っ子に地味に穴をあけられております。
そのうち私のゼロ歳ボーイもやる気満々な感じです。
悲しいけれど、
これも、ある襖の幸せな生きざまですね。
なんでも触ったらあかんじゃ、ボーイは育たん。
でもなるべく触らんといてな。
母ちゃんより。