皆様大変ご無沙汰いたしております。
韓国人の旦那様とアメリカで出会い、結婚と
同時に旦那様は日本に移住。そこから東京で生活を
始め、子供が出来てからの二年半、作品を創り続けていく状況がなかなか難しく、
それでもなんとか授かった年、またその翌年と個展をさせて頂きました。
旦那様を支え、家事育児を新しい土地で、作品も創らなければ
ならない状況。すさまじい時間でした。
授かった年に開催した新宿伊勢丹での個展では、オープン10時1分前、
まだ誰一人来場していない作品の飾られた会場を見渡した時、
自分でも思いもよらない感情がこみ上げ、ボロっと涙が零れ落ちました。
個展が出来た、間に合ったという嬉しさだったのかもしれません。
誰からも批評される前に嬉しくて涙が零れるような感情になったのは初めてでした。
子供を生んだ事をご存知の方々からは、「あなた子供生んでよく頑張ったわね」
と言って頂いたお言葉が本当に嬉しくて、涙をこぼさないのを必死で堪え、会場にいました。
今子供が二歳半になり、私の生まれ育った京都に家族で引越しし、少しばかり
余裕も出てまいりました。これからは京都での制作や生活を少しづつ紹介できたらと
思います。
母、そして妻、そして作家、作品を創り続けるということは簡単ではないのだ、と気づきます。でも母は強し。負けません。今までより少し時間はかかるかもしれませんが、
もっと良い作品を創り続けていきます。
これからも宜しくお願いいたします。
写真は、創った作品はいつも殆どがお嫁に行き、手元には残りません。
しかしどうしてもお嫁に行けない作品が一つあります。独特なお色柄で、なかなか
個性的な方だからでしょう。壁に掛ける作品ですが、ちょっとリビングの棚に立てかけてみて(白いキャンドルで支えております。)
貴女そんなに悪くないわよ、と慰めてあげているところです。