京都の岩倉は満開の桜に囲まれております。
本当に桜だらけです。
毎日がお花見です。
毎朝の保育園は新しく入園してきたオチビちゃん達が、
ママと離れ真っ赤かの顔で泣きわめいています。
可愛いのと可哀想なのと、なんだか微笑ましく。
頑張れ!人生の第一歩だ。
子供に黙って心からのエール。
届いてるかしら。
私はといいますと、色々考えながら
しかし創るということにどんどん吸い込まれていくようなところもあり、
母としては子供の成長が愛おしく、
創る人としては誰にも会いたくなく、毎食のごはんも3分ほどで済ませ、
毎日同じ服きて、お化粧もせず、黙々と創りたい欲望がどんどん増してきます。
現実はそうは行きません。
お化粧して、毎日服着替えて、しっかりお料理して、ママたちとワイワイお話して、
家事と育児とお仕事の戦争の日々。
静かに黙々と創るは、将来のお楽しみ、まだまだお預けであります。
そんなことが私の力となり、良い作品の表現になればと切に願います。
さて、次に決まっています個展を企画して頂いてる画商さんからご連絡がありません。
恐る恐る連絡してみました。
なくなったと言われるのも怖いし、
あると言われれば確実に期限がありますので相変わらず焦ります。
日々ドスコイ魂のかぁちゃんも、こんな時はヒヨヒヨ。
画商様、元気に電話に出られ
あるよ、あるよ、よ~創っといてや。てな感じでした。
こちらのお箱、小箱です。
手のひらに置けるほどの五センチ四方ほどのお箱です。
今までずっとお箱や小さい小物を創ることが楽しく創り続けてきましたが、
今回これを仕上げて、
お柄を眺めて、
う~ん、大きな板に描いた方が面白いんじゃないか?
大きな板を5枚とか10枚とか描いて、モダンな空間の壁にかけて
小物じゃない個展がしたい。
そんな思いにかられました。
「画商様に、百貨店ですので大きなものより小物を創らなくてはいけないですね?
大きなものも創りたくなってきました」
と申しましたら、
そりゃ、小物みたいなお客様がお求めしやすいものも必要やけど、
あんたが創りたいもんも見せて行かなあかんやろ。
と言っていただき、あら嬉しい。
きっとアーティストの殆どの方がそうであるように、
創る内容を強要されては一気に創る気が失せて、
良い作品ができません。
急に軽やかな気持ちになりましたが、
小物と大物を両立させたいが、期限はある。
母ちゃんやっぱり大変だな。
やるしかないんだ。
そして画商様に、
「私もう37歳、どうしましょ。もうアカンかな」
と申しましたら、
「何いうとんねん、江里さんが37歳のときあんななってはったかいな!」
(わたくし偉大なる江里さまを目指してるわけではございません。とっても
尊敬しております。)
私「まぁそうだけど」
画商「ゆっくりいかな~あかん、焦らんとゆっくりや。」
私を応援下さってる私の人生の先を歩んでおられる先輩方々が
皆こういいます。
とにかく、私はお求めくださった方々が天国に行くまでに
何とかならんと罰があたる。
と思うがあまり、焦ります。
画商様もぼちぼち定年やと言います。
10年デパート個展で育てていただきました。
私の芽が出ない間に定年。。。
ほんま長生きしとくれやす。
小箱タイトル 「庭園にめぐる」